続・DC弁理士ジャーナル

創英国際特許法律事務所からワシントンDCの法律事務所に
派遣された弁理士によるブログの続編です。
訪問 その1

 

ワシントンDC駐在者の財部です。

先日、USPTOと、USPTOのすぐ近くにあるバージニア州東部地区地方裁判所を訪問してきました。

 


 

上がUSPTO(内部)、下が地裁(外部)です(USPTOの外からの写真は撮り忘れてしまいました。。。)。

 

USPTOのオフィスはD.C.から少し離れたバージニア州のAlexandriaというところにあります。このAlexandriaまではD.C.からメトロでアクセスできるようになっており、割とアクセスしやすいのではないかと思います。ちなみに、私がこちらに来てからはずっと駅が不能となっていましたのでおそらく車かバスでしかアクセスできないような状態だったのですが、つい最近復活したようです。3カ月間にわたる改修工事だったらしいですが、駅が3カ月間も不能になるとは・・・東京の便利な暮らしに染まってしまった私の感覚からすると驚きです。

 

最近は、審査官の在宅勤務が進んでいることやUSPTOのサテライトオフィスが各地にできていること等が理由で、実際にはAlexandriaのメインオフィスにはあまり人がいないらしく、対面(インパーソン)での面談よりも電話での面談が主流になってきているようです。どちらがいいのか、ということについては、インパーソンが絶対にいいよという代理人もいれば、電話でも何も問題ないという代理人もいますのでなんともいえませんが、まあ、ケースバイケースなのでしょうね。もう少し情報収集してみます。

 

ところで、個人的にはちょっと驚きだったのですが、USの審査官はかなりフランクです。日本の審査官が・・ということを言いたいのではないですが、例えば、USの審査官の中には、ジーパンにポロシャツ姿で「やっほー」と声をかけてくるくらいの感じの人もいます。ある代理人からは、「ぴっしりスーツで決めて審査官面談にいかないこと」というアドバイスを受けたくらいですので、やはりちょっと日本とは雰囲気が違うと思います。ということで、もし審査官面談でUSPTOを訪問されるのであれば、カジュアルよりの服を一着用意しておくといいかもしれません。

 

早いもので残り1カ月半ですが、やり残しのないように楽しみたいと思います。 

| 特許 | 05:17 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
試験の結果は…?

報告が少し遅くなってしまったのですが、

先日パテントエージェント試験を受験し、無事に合格することができました。

このブログで受験を宣言し、自らにプレッシャーをかけたのが功を奏したように思います。

 

現在はUSPTOのWEBサイトに名前が掲載され、この者のモラルや倫理に問題があればUSPTOに通知するようにとの旨が公示されています。

期限の7月26日まで、何も通知されないことを祈ります。

 

下の写真は、試験勉強の疲れを癒やすべくナイアガラの滝を訪れたときのものです。

1

写真左側に写っている青色の遊覧船に乗ると、滝つぼのすぐそばまで行くことができます。

上から見ているとそうでもないのですが、

下の写真のとおり、滝つぼ近くではものすごい水しぶきです。

遊覧船は「霧の乙女号」といいますが、霧というより、どしゃ降りです。

2

マイナスイオンで癒やされるといった感じではありませんでしたが、

清々しいほど水を浴び、これはこれでスッキリすることができました。

| 特許 | 07:09 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
パテントエージェント試験の受験許可

今回の駐在中の目標の1つに、米国のパテントエージェント試験に合格することがあります。

 

先日、受験を許可する旨の通知を無事に受け取ることができました(合格した訳ではありません)。

 

まだ受験が許可されただけなのですが、一安心しました。

というのも、前任の弊所駐在者もエージェント試験に合格して帰国したのですが、当該駐在者は受験許可を得るまでに3度も拒絶され(特許出願の審査のようですね)、帰国直前にようやく受験できたとの過去があり、受験許可を得られるかどうか不安だったからです。

 

そのような事情を聞いていたので、通常は郵送で申込をするのですが、今回はUSPTOまで直接書類一式を持って行って来ました。受領窓口のようなところで簡単に書類を受け取られるだけかと思っていたのですが、守衛さんに願書を持って来た旨を伝えると、建屋の中に入れてくれ、該当部署のカウンターで受付の方に直接提出することができました。また、受付の方に「ちょっと書類に不備がないか心配で誰かに見て欲しいんだけど」と伝えると、担当者の人を呼び出してくれ、その担当者が書類をざっとチェックしてくれました。

こちらは心配で色々と質問しているのに「大丈夫そうよ!」と軽い感じで返され文化の違いを少し感じましたが、この辺りで一安心しました。その後、1週間ほどで上記通知が郵送されて来て、無事に受験許可を得ることができました。

 

写真は、前任の駐在者から譲り受けた問題集です。

相当なボリュームですが、かなり使い込まれた様子です。

合格を報告できるように、勉強がんばります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 特許 | 00:24 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
政府シャットダウン、その2

政府シャットダウンに関しましてはその後いろいろありまして、米国時間1月24日にはUSPTOから下記のようなアナウンスがありました。

 

参照リンク:https://www.uspto.gov/uspto-operating-status

 

要は、特許は2月の第2週目以降、商標は4月中旬以降に業務停止の可能性がある、とのことで、このアナウンスが出た日、多くのUS実務者は少なからず動揺していたでしょう。

下記の記事にも書きましたが、USPTOは出願人等からの手数料を収入源として数か月程は自力で回せる程度の資金力を有していると言われていますが、問題は、いくら資金を持っていても上部機関からの承認がなければその予算を使えない仕組みになっており、政府シャットダウンによりその承認がおりなければ、既に確保している資金であっても使えず、最終的には仕方なく業務を停止するしかないことになってしまうことから、上記アナウンスが出たものと思われます。

 

それが一転し、その翌日には、トランプ大統領が政府シャットダウンを3週間限定で一旦解消する旨を発表し、それをもってUSPTOは下記のように再びアナウンスを出し、これが現在の最新状態となります。

 

 

すなわち、現状を含め、去年12月22日に政府シャットダウンが始まって以来、USPTOは一度も業務停止にならず、正常業務を続けてきています。

 

一方、今回の政府シャットダウン解除は3週間に限られるものであるため、再び政府シャットダウンが起きる可能性も残っていますが、この3週間の間、USPTOは上部機関から予算執行の承認を得て、その後も正常業務を続けられることを心から祈っております。

 

ところで、USPTOが今後万が一業務停止状態になったとしても、新規出願等は引き続き受け付け、電子ファイリングシステムも稼働する見込みのようなので、期限が延長されたりすることはなさそうですので、この辺はくれぐれもご注意ください。

 

| 特許 | 04:47 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
政府シャットダウン

政府がシャッターを下ろすなんて、日本では考えにくいですが、アメリカでは最近頻繁に政府シャットダウンが起きていますね。

政府シャットダウンは予算に関する与野党間の合議が得られなかった場合に起き、軍隊、警察、消防など国民の生命に直結する必須サービス以外は、一時的に政府の業務が停止されます。

 

今回は米国とメキシコの間の壁建設費用を巡って民主党と共和党間の合意が得られず、政府シャットダウンが起きており、この記事を書いている米国時間26日の時点でシャットダウン5日目になっています。

12月22日から始まった今回のシャットダウンは、実は初日が土曜日で、その後は日曜日、クリスマスイブ、クリスマスといった4連休だったので、実際にそれほど影響はなかったのですが、26日の今日はシャットダウンの後の初めての平日で、あちらこちらで少しずつ影響が出ているようです。

例えば、ゴミを片付ける方の業務が停止されているので、ワシントンDCの観光地にはゴミが山盛りになっている所があるとのニュースもありました。

 

ところで、USPTOは、国民の生命に直結する部門ではないですが、最近の政府シャットダウン時に一度も業務停止になったことがありません。

その理由は、USPTOは、上の機関からの予算がなくても数か月ほどは自力で回せるほどの資金力を常に維持しており、政府予算にかかわらず、自力で審査官等の職員に給料を払えるからです。

 

下記はUSPTOホームページの抜粋であり、各タイミングでの特許に関する庁料金を示しています。

米国での特許出願件数が年間60万件ほどであることを考えると、かなりの金額になることがすぐに予想できます。

 

 

 

 

 

 

図の文字や数字が見えない場合には、こちらをどうぞ。

https://www.uspto.gov/learning-and-resources/fees-and-payment/uspto-fee-schedule

 

| 特許 | 07:07 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
シカゴ出張

ご無沙汰しております。

創英ワシントンDCブランチの鄭(ジョン)です。

 

先日はシカゴに出張で行ってきました。

IPOの年次大会に参加することと、シカゴ周辺の特許事務所を訪問するためです。

 

IPO年次大会では多数のイベントやセミナー、ミーティングが行われましたが、特に興味深かったのはUSPTOのIancu長官の開会スピーチでした。

US特許関連多くの実務者の悩みとなっている米国特許法101条の保護適格性問題について、近々新たなガイダンスを出すという内容で、今後の101条実務に役に立つことを大いに期待しています。

 

年次大会の期間中は夕食を伴うイベントも多いので、朝はできるだけ早起きしてジョギングをし、シカゴに隣接したミシガン湖の景色を楽しみました。天気が良かった日は目がまぶしいほどきれいだったことを忘れられません。

 

IPO年次大会終了後に訪問した、とある特許事務所からのシカゴ市内の光景です。

写真ではうまく伝わらないかもしれませんが、かなりの高層ビルで、床が窓に直接つながっている構造なので、外を眺めるだけなのに、かなりの勇気が必要でした。

| 特許 | 04:39 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
Private PAIR Outage

こんにちは。8月中旬から1ヶ月間駐在することになった小貫と申します。今年の東京がものすごく暑いので、DCがとても過ごしやすく感じています。東京でいうと9月下旬ぐらいの気候でしょうか。1週間に数回、夕立のようなものがあります。

 

さて、私は弁理士資格をもっていますが、事務系、主に所内システムの構築を担当しています。今回の駐在も各事務所の事務管理についてリサーチすることをテーマにしています。

具体的には4〜5つの事務所を1週間単位で訪問して、事務体制、利用している案件管理、期限管理・リマインダの方法、USPTOへの手続書類の準備方法、顧客への報告方法などをヒアリングしています。ちょうど、1つめの事務所(Studebaker & Brackett PC)の滞在が終わったところです。いろいろな発見がありました。

 

ナイスタイミング(事務的にいろいろ勉強できるので)といっては怒られそうですが、先週の水曜日からUSPTO内のデータベースに不具合があり、出願を行うためのWebサービス(Private PAIR)が利用不可能になっています。

3年前にも同様に3日間使えないことがあり、かなり事務手続が混乱したそうです。先ほどもUSPTOのサイトを確認してみましたが、月曜日になってもデータベースの修復が完了しない見込みと書かれていました。

 


 


このような場合には、USの特許事務所はFAX、郵送、直参といった手段で庁手続を行います。

FAXは非常に混み合って、1通の補正書を送付するのに2時間かかったり(実際に駐在先ではそうでした。)、USPTO窓口には長蛇の列ができたりするそうです。

 

実は、Private PAIRによらない出願は、余計にお金が掛かります(条件によりますが100ページ以上の出願で800ドル)。今回の不具合はUSPTOの内部事情によるものだそうですが、その返金があるかについては明言がなされていません。結構大きな額ですので、どのような取扱になるのかとても気になるところです。

 

 

| 特許 | 10:11 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
Cerebrating 10M

先週、ちょっとした用事がありUSPTOへ行きました。前回審査官インタビューのために代理人の方と来たときは、ゆっくり見学する余裕がなく特に気がつかなかったのですが、建物の前の地面を見ると、特許第1000万号を記念する展示があちこちにされていました。

米国特許10,000,000号にまつわるトリビアについてはこちら


第1000万号から、特許証表紙デザインが新しくなっています。

 

歴史的な興味深い特許がいくつかピックアップされて図とともに紹介されています。

月へ行くための宇宙服?

 

ジョブスもいました。

これらは展示のほんの一部です。

 

 

USPTOMadison Buildingに入ると、歴代の特許証表紙デザインが並べられていました。どれも威厳があってかっこいい感じがします。

 

そういえば前回来たときは6月上旬だったので、展示に気がつかなかったのではなく、まだ1000万号に到達していなくて展示そのものがなかったのかもしれません。

 

あっという間に時は過ぎてしまい、帰国当日となりました。

DC付近の知財関係者の皆さん、本当にお世話になりました。次は小貫さんにバトンタッチです。

| 特許 | 22:07 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
USPTO

江守さんの後任としてDCに駐在する奥村と申します。不定期ではありますが、本ブログを通してDCに関する情報をお伝えさせていただきますのでよろしくお願いします。

 

こちらでは、アメフトの優勝決勝戦であるスーパーボウルが日曜日(2/4)に開催されることもあり、世間はアメフトの話題で持ちきりとなっています。残念ながらワシントンDCを拠点とするレッドスキンズは出場しませんが、私が駐在している事務所では、早めに仕事を切り上げてSuper Bowl Pre-Partyを行う盛り上がりを見せています。

 

Super Bowl Pre-Partyのお誘いを丁重に辞退し、先日、初めてUSPTOを訪問してきました。訪問の目的は、優先権証明書の原本を提出することです。優先権証明書は郵送で提出することもできるのですが、初めての機会でしたので記念?に創英USAの鄭さんと共に原本を持参しました。

 

USPTOです。内部の写真は撮れませんでしたが、高い吹き抜けに巨大なアメリカ国旗がかけられていて、威厳に満ちた雰囲気でした。

 

 

 

USPTOの一角には、Customer Service Windowという持参した書類を提出するための窓口が設けられています。

 

 

こちらの窓口で無事に書類を提出してきました。提出した証拠として受領日の入ったハンコをカバーレターに押して返してもらいます。USPTOでは、内部の写真撮影が認められていないエリアもありますが、職員の方に撮影をしても良いか尋ねると、もう少し綺麗な格好をしてくれば良かったと照れながらも撮影を認めていただけました。

 

 

チャンスがあれば、次回は審査官面談でUSPTOを訪れたいと思います。

 

 

 

 

 

| 特許 | 05:43 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
The Supreme Court

内藤さんに引き続いてDCに駐在している近藤絵美と申します。1ヶ月ほど駐在します。

 

先週火曜に、最高裁(The Supreme Court)で口頭審理を傍聴する機会がありました。

世界中で係争を繰り広げているApple v. Samsungのケースの1つです。

 

さすがに知財業界だけでなく一般にも知られた話題のケースでしたので、午前10時口頭審理開始にもかかわらず、朝5時半(まっ暗)に最高裁前に到着したときには、既に60人もの傍聴を希望する人の列ができていました。先頭の人は寝袋を持参していました。

夜明けの最高裁と行列.jpg

(夜明けの最高裁と、傍聴席を求めて並ぶ人たち)

 

7時半ごろようやく明るくなり、私たちの後ろにも人の列はどんどん伸びて、最終的に何人いたのか分かりません。

 

9時過ぎくらいに、先頭から50人は確実に入れると言われて先に中に連れられていきました。

51人目以降の私たちは、入れるか保証できないと係員に言われながらも、誰も帰ろうとはせず、希望を持って待ち続けました。

10時を過ぎてから、ようやく順に整理券が配られ、厳しいセキュリティチェックを受けて無事中に入ることができました。極寒の中4時間半並んだのが無駄にならずに済んでほっとしました。

整理券がもらえた!.jpg

(ついに整理券がもらえた…!(撮影は創英USAの鄭さん))

 

法廷内の写真を撮ることは禁止されていましたが、天井は非常に高く、ちょうど内藤さんが以前写真を載せていた最高裁の外部の支柱と同じくらい大きな大理石の支柱が取り囲み、巨大な赤いカーテンが垂れ、壁にはギリシャ人風の彫刻が施されて、荘厳な雰囲気でした。よく見ると、外部の支柱はコリント式(植物の葉を模した飾り付き)ですが、法定内部の支柱はイオニア式(くるくる巻いた飾り付き)でした。

 

日本の最高裁で傍聴した経験はありませんが、渡米早々に、DCの最高裁で日本人の私が有名ケースを傍聴しているのは不思議な気持ちでした。肝心の審理内容は、せっかく全米屈指の弁護士らが最高の論理を構築しているであろうに、残念ながら私の英語力では、いつにもまして理解できませんでした。頭の中が全て英語に変換されればいいのにとt強く思いました。これから頑張ります。

| 特許 | 06:07 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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