続・DC弁理士ジャーナル

創英国際特許法律事務所からワシントンDCの法律事務所に
派遣された弁理士によるブログの続編です。
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イースター
 

今年の424日はイースター(復活祭)。イエスキリストの復活を祝う日です。

“今年の”といったのは、イースターの日付は毎年変わるからです。いつがイースターかというと、
「春分後の最初の満月から数えて最初の日曜日」で、この日は322日から425日の間にあります。たとえば、2011年は424日、2012年は48日、2013年は331日となっています。

イエスキリストは、十字架上で死んでから三日目に、復活した、とされています。ちなみに彼の死んだ金曜日にあたる、復活祭の直前の金曜日はGood Fridayといいます。この金曜日は、私がお世話になっている事務所でも、3時頃には皆帰り始め、5時には既に人の気配がなくなっていました。


事務所の人に「イースターに何をするの?」と訊いてみたところ、基本的には、クリスマスと同様、家族でご馳走を食べて祝うそうです。

また、エッグハント(卵狩り)やエッグロール(卵転がし)という、子供の遊びもあるそうです。イースターエッグと呼ばれる、カラフルに染められたゆで卵を探すのがエッグハント、またその殻を割らないようにして転がすのがエッグロールです。ただ、最近では、卵型のプラスチックケースの中にお菓子やおもちゃを入れたものの方が、子供には人気だそうです。まあ、そりゃそうですね。


さらに「なぜ卵なの?」と訊いてみたところ、ちょうどひよこが卵の殻を破って出てくるように、キリストも死という殻を破ってよみがえったことを象徴しているそうです。


私のような無宗教の人間には、「死んだ人間が生き返った」なんて到底信じられませんが、記録によると少なくとも500人以上の人が復活後のイエスキリストに会っているそうです。真偽のほどは別として、イエスキリストの復活が真実として二千年以上も語り継がれている点は、宗教のすごいところですね。


ちなみに、日中、外に出てみると、いつもと比べて街も静かな感じがしました。近所にあるショッピングモールも、建物自体は開いているものの、中に入っているお店はほとんどシャッターが下りていました。

私も今日はひとり静かに、キリストの復活を祝うことにします。

 

| 社会 | 14:30 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
チャーリー・シーン
 唐突ですが、おととい(4/19)にチャーリー・シーンのトークショーに行ってきました。



ちなみに、ショーに行く前、誘ってくれた方には「彼のことだから、ショーが面白いかどうかは保証できないけど・・・」と言われていました。私も日本でいろいろと彼のゴシップを聞いていましたし、果たしてどんな”トーク”ショーになるのか想像もつきませんでした。会場(DARホール)に着いていきなり、開始予定時刻が8:00pmから9:00pmに変更された旨の張り紙を見たときは、「ああ、やっぱり・・・」という気持ちになりました。

でも、実際に観てみると、予想以上に面白かったです。私の拙い英語力でも理解できるアメリカンジョークもありました。

ショーの構成は、
ムービーその1
→トークその1
→ムービーその2(この間チャーリーは休憩)
→トークその2
といった感じでした。

ムービーは2つともパロディー調で、自分のプライベートにまつわる自虐ネタが多かったのは予想通り。他に、彼のお父さんの代表作をパロったものもありました。品位の問題は別として、個人的には2つともクオリティーは高かったと思います。

一方、トークの客ウケは、2つに差があったような気がします。最初は私の英語力の問題かなとも思ったのですが、会場全体の盛り上がりも大きく違いました。

トークその1は、チャーリーとインタビュアーとの対話形式。
このときは、チャーリーから気の利いたコメントが出てこなくて、何となくグダグダな感じでした。インタビュアーもイマイチだったのかもしれません。

一方、トークその2は、進行係が変わって、その人が一方的にチャーリーをイジり、チャーリーはそれを聞きながら苦笑するだけ、というものでした。さらに、その後半には、会場から選ばれたファンの質問コーナーもあり、このときはチャーリーだけでなく質問するファンもイジられていました。

このトークその2が実に面白かったです。進行係の腕もあったのでしょうが、過去に”やらかした”人がイジられると面白いのは、日米共通かもしれませんね。

ただ、私も彼の映画を観て育ったファン(?)の一人。やはり、彼には役者として『プラトーン』や『ウォール街』を超える作品を残してほしいです。頑張って!チャーリー!

| - | 07:50 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
屋上パーティー
 

春のワシントンDCは雨が多いと聞いていましたが、ここ一週間は天気が湿りがち。このブログを書いている4/16(土)は朝から雨風が強く、時々雷も鳴っています。

 

しかし昨日4/15(金))は晴天に恵まれ、おかげで楽しいイベントを2つも堪能することができました。神様ありがとう!

 

1つ目のイベントは「屋上ランチ」。お世話になっている現地事務所のFiling Teamのみなさんが、私の歓迎会を兼ねて企画してくださいました。

 

オフィスからちょっと歩いたところにあるメキシコ料理屋さんで料理をテイクアウトし、オフィスのビルに戻っていざ屋上へ。すると、素晴らしい眺めが待ち構えていました。(すぐ下の写真は、屋上から見下ろしたMcPherson Square。その次の写真で、右から2番目の女性の頭から角のように伸びているのがWashington Monument。)

 




やや風が強かったですが、日差しが暖かく、そんな陽気の中で美しい女性
4人と談笑しながらとった屋上ランチは格別でした。ちなみに、写真では分かりませんが、上の写真の右から2番目の女性は「今日、日本の震災に募金したときにもらった」というステッカーを胸に貼っていました。皆さん、日本のことを心配し、応援してくれていましたよ。

 

Filing Teamのみなさん、どうもありがとうございました。また誘ってくださいね。

 

そして、2つ目のイベントは「日本食ディナー」。お世話になっている現地事務所の弁護士のPaulさんが、「そろそろ日本食が恋しくなってきたんじゃない?」ということで、誘ってくれたのです。

 

お店はオフィスから5分ほど歩いたところにある、Thomas Circleに面した“Zentan”というレストラン。このディナーには、弁護士さんの幼なじみのNickさんも来てくれました。(下の写真、向かって左がPaulさん、右がNickさん。)


 

メニューを見ると、日本料理とタイ料理が半々ぐらいあって、純日本人の私にはちょっと不思議な感じ。前任者の方々から「DCでの日本食レストランは、あまり期待しない方がいいよ」と聞いていたので、失礼ながら半信半疑でいたのですが、出てくる料理が全て美味しくてビックリ!また、このお店には日本のビールや日本酒の品揃えも豊富で、私はサ○ポロビールと日本酒の熱燗をいただきました。まさかDCで熱燗を飲めるとは思ってもいませんでした。DCに来られる予定のある方は、興味があれば是非!

 

お腹も一杯になって、そろそろお開きかな、なんて思っていると、Nickから「ここの屋上でも飲めるから、行ってみよう!」と誘われて、またもや屋上へ。すると今度は素敵な夜景が待っていました。(下の写真はThomas Circle

 

ということで、4/15(金)は何かと高い所に縁のある一日でした。
 

| 日常 | 07:43 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
セミナーで味わった天国と地獄
 

今日は2つのセミナーに参加してきました。

 

1つ目は、とある事務所の”work/study lunch”という名前のセミナー。ランチを食べながら資料を片手に勉強するスタイルのもので、ランチが付いているのに無料!

 

また、このセミナーでは、毎回実務寄りのトピックが取り上げられるそうで、英語に自信のない私にも非常に分かりやすかったです。初参加にも関わらず、セミナー終了後には他のトレーニーとディスカッションしたくらいです。

 

実は、同じ時間帯に日本語によるセミナーもあったのですが、「自分の拙い英語力を向上するため」という理由でこちらを選んだのです。そういう経緯もあって、英語のセミナーを受けてある程度の達成感を得た私は、ウキウキしながら帰路についたのでした。

 

・・・が、その数時間後、本日2つ目のセミナーで厳しい現実を思い知らされました。

 

2つ目のセミナーは、ジョージワシントン大学のロースクールで行われました。





講師はMr. Donald Dunner
で、タイトルは“The Evolution of Patent Appellate Jurisprudence: From the CCPA to the Battle over a Specialized Court to the Federal Circuit and Beyond”です。まあ、タイトルを見てイヤ〜な予感はしていたんですけどね。

 

この2つ目は、セミナーというよりスピーチで、スライドは一切使われず、約1時間ひたすら話が続きました。そこで聴覚に全神経を集中したのですが、残念ながら半分も理解できませんでした。ただ、敗因は、英語力不足もさることながら、登場する事件名などからその内容をパッと思い浮かべられないなど、法律面での基礎的知識の不足が大きかったと思います。自分の勉強不足を思い知らされたという意味では、刺激になる良い経験ができました。

 

ということで、明日からも、失敗を恐れずに貪欲にチャレンジしたいと思います!

 

| 特許 | 10:52 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
終わりは始まり
 

またもやSさんからのお誘い。「H社(Sさんとは別会社)のIさんとKさんが、半年間の駐在研修を終えて間もなく帰国するので、送別会を兼ねた食事会をするのですが、よかったら来ませんか?」とのこと。Iさん、Kさんのお二人とはお会いする機会がなかったので、仲良くなる最後のチャンス!もちろん二つ返事で参加させていただきました。

 

場所は、IさんとKさんが住んでいるBallston。ちなみに、私もBallstonの住人で、前任者からは、IさんかKさんのどちらかが同じアパートメントだと聞いていたような・・・。

 

待ち合わせ場所にいくと、Sさんの隣にはどこかで見た顔が・・・。そして次の瞬間、その男性と私がほぼ同時に「あーっ、先日エレベーターでお会いしましたよね〜?!」

 

そうなんです。Iさんと私は同じアパートメントに住んでいて、二人は数日前、朝のエレベーターでニアミスしていたのです。そのときは「ひょっとして?!」と思いつつも、「人違いだったら恥ずかしいし・・・」と思って声をかけなかったのですが、この点はIさんも同じだったらしい。

 

その後Kさんも合流して飲み会がスタート。Iさんは店に入る前から “今日はトライアスロン飲み会ですから、そのつもりで。”と言っていました。要は、色んな店をはしごして3次会までやる、ということで、実際その通りになりました。3種目の内容は以下の通り。

 

1種目目(水泳):“ROCK BOTTOM”にてビールで乾杯!

2種目目(自転車):写真のお店でメキシコ料理を堪能!

3種目目(マラソン):Iさん宅で焼酎を片手に別れを惜しむ(涙)


 

Iさん、Kさんとは初対面だったにも関わらず、楽しいひとときを過ごすことができました。Iさん、Kさん、そしてSさん、ありがとうございました。(お二人とも気を付けて帰国してください。今度は日本で飲みましょうね。)

 

ところで、海外生活に不慣れな私にとって、外食のときにいつも悩ませるのが「チップはいくらにしたらいいの?」という問題。「これだと多いかな」「これじゃ少ないかも」と、酔った頭で何度も暗算するのがいつものパターン。

 

ところがこの日は違っていました。Kさんがスマートフォンのアプリを使ってパパッと計算して、画面に表示されたTipとTotalの額をレシートに書き写すだけ。いや〜、便利なアプリがあるんですね。Kさん、3か月だけそのスマートフォン貸してくれませんか〜。

 

| 日常 | 10:44 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
両極端なイベント2つ
 赴任して早々、両極端なイベントを2つ経験しました。しかも同じ日に。

 

1つ目は、CAFCoral argumentsの見学。前日の夜にとある現地事務所の弁護士Aさんから、「もしよかったら、明日一緒に来ない?」と誘われて、急遽参加が決まったのです。

 

CAFCは思ったよりもこじんまりした建物でした。

 

持ち物検査を経て中に入ると、公聴席には、私と同じくトレイニーとして見に来ているものと思われる人たちの姿が多く見られました。

 

判事が3人入廷して、oral argumentsがスタート。原告、被告のそれぞれに、交互に2回ずつ答弁の機会が与えられるのですが、判事の質問攻めが容赦ないことこの上ない!答弁の内容に「?」と思うところがあると、直ぐに遮って、3人がかりで質問を浴びせかけます。また、議論が噛み合わないと、判事の一人が「あんたの言いたいことは分かるけど、我々の訊きたいのはそういうことじゃないんだよ!」と声を荒げる場面も。1人対3人の攻防は、ガンダムvsドムのようでした(喩えが古くてスミマセン)。しかもこの場合は立場的にドムの方が有利・・・。

 

正直に言うと、事前の準備をしなかったこともあり、内容についてはあまりよく分かりませんでしたが、「当事者の弁護士にとっては、かなり緊張を強いられる仕事だなあ」ということだけは肌で感じることができました。

 

2つ目のイベントは、アイスホッケー観戦。CAFC見学に誘ってくれたAさんのところでトレイニーとして働いているSさんが、「Aさんが仕事で行けなくなったので、チケットが余っています。一緒に行きませんか?」と誘ってくれたのです。

 

しかも、Aさんは熱狂的なホッケーファンで、シーズンチケットホルダー(下の写真左)。譲ってくれたシーズンチケットのおかげで、無料でパンフレット(同右)を入手することができました。ちなみに、このパンフレットには、シーズンチケットホルダーの一覧が載っています(ファン心理をくすぐるのが上手い!)。当然のことながら、Aさんの名前もちゃんと載っていました。

 

試合は地元Capitalsの今シーズン最後のホームゲーム。プレーオフ進出が決まっており、また、対戦相手がFlorida Panthers(南の方のチームは弱い?)ということもあって、プレーオフの壮行的色合いが濃い試合でした。

 

最後に、ホッケーの試合会場で嬉しい出会いがありました。それは、 下の写真の“BEEF BRISKET”(牛の胸肉を使ったハンバーガー)。ソースとマッチしていて絶品でした!またホッケーの試合を見る機会があったら、もう一回食べたいです。

 

| 特許 | 23:33 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
時差ボケ解消術
 

日本からDCまでは飛行機で約半日かかるため、現地に着いたら、しばらくは時差ボケの問題に悩まされると思っていました。
 

ですが、今回は時差ボケを簡単にクリアすることができました。”I haven’t gotten over my jet lag yet.”(時差ボケがまだ治りません)というフレーズは全く使っていません。現地の知人が、到着当日に強制覚醒のためのツアーを用意していてくれたからです。(休日返上で、車まで出して下さったN社のTさんと奥様、そして帰国直前の忙しい中お付き合いいただいた前任者のTさん、多謝です。)

 

空港に着くと、到着口のところで上記の3人が出迎えてくれました。

 

そして、車で向かったのは、「国立航空宇宙博物館・別館 ウドバー・ハジー・センター」。


かまぼこ型の建物(東京ドームの約1.45倍)に足を踏み入れると、昔の小型飛行機からスペースシャトルまで、新旧、大小様々の飛行機・宇宙船が所狭しと展示されていました。小型飛行機の多くは宙吊りになっていて、まるで飛んでいるかのよう。これは航空博物館ならでは、ですね。






 

また、お土産コーナーには、関連グッズの他、「紙飛行機の作り方」の本も売っていて、前任者のTさんはこれを買っていました。(Tさん、3か月間の赴任生活お疲れ様でした。紙飛行機の傑作が出来たら、ぜひ東京オフィスの皆に披露してください。)

 

こんな感じで初日から楽しめたおかげで、夜はぐっすりと眠ることができ、翌朝もスッキリと目覚めることができました。これから約3か月間、全力で頑張ります!

 

| 日常 | 05:41 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
5代目「DC弁理士」襲名
 kuniさんの後任として、ワシントンDCにやってきました。これから6月末まで駐在研修を行う予定です。皆様、宜しくお願いいたします。

正直にいえば、この時期に日本を離れることを心苦しく思う気持ちもありました。

しかし、私が暗い気持ちでDC生活を送っても、何の役にも立ちません。役に立たないどころか、やるべきことをできるのにやらないのはマイナスでしかないと個人的には思っています。

なので、一日も早い復興を祈りつつ、私はこの地で自分ができることを精一杯やることにします。赴任中に得たものを、帰国後に皆様に還元できるよう頑張りますので、期待してください。


ということで、まずは着任のご挨拶まで。
| 渡米 | 13:33 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
最後の週末を終えて

長かったような短かったような米国生活も明日でいよいよ終了です。

こちらでは本当に多くの方にお会いでき、また日本ではできないような経験(失敗?)もいろいろとさせてもらい、非常に有意義な3ヶ月でした。

これも、ひとえにお客様のご理解や、こちらでお世話になった事務所の方、いろいろとサポートして頂いた職場の方、単身渡米を理解してくれた家族のおかげで、すべての人に感謝の気持ちで一杯です。また、入所4年目の比較的若手(?)の私に、このような機会を与えてくれた事務所にもお礼を言いたいです。

お礼方々、DC最後の週末を過ごした動物園などの写真をアップしておきます。

象はやはり大きくて、動物園での存在感が違います。
望郷感でしょうか、久しぶりに、井のZooのはな子に会いたくなりました。

つづいて、やはり動物園といえば、”パンダ”。上野にもパンダがやって来たとか。

お食事中の方、ごめんなさい。でも、この状況でもぐっすり寝ています。

そして、Virginiaの高台から、お世話になったDCの街を。ここでも桜が咲き乱れています。



そして、最後に、昨日、渡米してきた次のトレイニーH氏と、引き継ぎ後の一杯。3ヶ月の駐在中、様々な苦労を、是非、楽しんでくださいね!


| 日常 | 10:12 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
IDS違反とインサイダー取引
今朝、TVを見ていたら、臨床試験機関の人が薬品会社の株のインサイダー取引で捕まったというニュースがありました。どこでも、この手の事件はあるものだなと思っていたのですが、識者らしき人がこの事件の説明をしていて、詳細までは理解できなかったですが、「"material information"を入手して株を購入、うんたら、なんたら」と話しており、

んっ?

"material information"?

どっかで聞いたような。

"37 C.F.R. § 1.56 
 Duty to disclose information material to patentability"

そう、あの厄介なIDSです。

厄介とはいえ、IDS制度は米国特許の実務上、非常に重要なものであり、こちらでの研修でも実務でも常に重要なトピックになり、研修などを通し「IDS違反になると”特許権全体”が権利行使不能になってしまう」といったことを学ぶことはできました。しかしながら、頭ではわかっていても、日本の特許屋としては、どうしても、IDS違反の法的な重さを今まで体感できていませんでした。

ところが、今日のニュースを聞いて、material informationを用いて株を買うのと、material informationを隠して特許権を取得するのは、ある意味、同列なのかなと(勝手に)解釈してみました。もちろん、詳細に見ると両者は随分違いますが、clean-handでない手段を用いて、よりよい結果を得えようという点では似ているように思え、このように考えると、出願手続き中におけるIDS違反が、後(権利行使時)にどれだけの結果をもたらすかが体感できるような気がしてきました。

ただ、インサイダー取引であれば、臨床機関の人が薬品会社の株の売買を一切行わなければ簡単に回避できますが、IDSの場合、例えるなら、臨床試験機関で業務をしつつ更に薬品会社の株をインサイダー取引にならないように売買しなければならないといった難しさはあるのかもしれませんね。





| 特許 | 12:27 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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