ワシントンDCにおいて最も重要な乗り物はメトロ(地下鉄)です。DC中心部は、交通渋滞が激しいので、現地の人もメトロで通う人が多いようです。
メトロの勇姿
しかし、いろいろな面で日本と違っていて驚きます。
1.乗る時間によって料金が変わります。時間帯によって料金が3種類あり、朝と夕方は、昼間の7割増しくらいの料金になります。
2.定期がありません。スイカみたいなICカードはあります。
3.駅には時刻表がありません。紙の時刻表はネットに出てますが、ホームには一切時刻表はありません。電光掲示板だけがあります。
ただし、日本と違い、何時に来るというのではなく、あと何分後に来るという表示。これはこれでなれるとかなり便利ですが、そもそも時間通りに運転するという意思はなさそう。
ただ、この電光掲示板が消えていることがたまにあります。もちろん、電車のダイヤを告げる構内放送などありません。その場合でも誰一人あわてる人はいません。そのうち待っていれば来るだろうという感じです。その場合は、電車の行先表示を確認して乗る必要があります。
ちなみに、電光掲示板が消えていて、しかも、電車の行先表示が「special」となっているのが来たことがあります。このさき電車の行先は二股に分かれます。そのような場合でも、みなさん何事もないように電車に乗り込んでました。
車内では、「"Special" means where?」「Nowhere!」などという会話が流れておりました。このときはさすがに車内放送が入りました。
4.駅の構内が非常に暗い。駅の構内は天井が高く、しかも、中央部と両サイドから天井を照らす間接照明。なかなかおしゃれな感じです。
5.平日は朝5時から夜中の3時ぐらいまで運行しています。一方、休日は、朝7時から夜12時ぐらいまでしか運行していません。
6.売店、自動販売機、トイレは一切ありません。ATMがあるのみ。移動する以外の機能は一切排除されています。
7.電車は小さめで、東京モノレールのような感じ。カーペット敷きです。
8.日本では、朝晩のラッシュ時には、他人と体がくっつくのにも慣れっこで、一つの車両に驚くほどの人が乗ります。一方、ワシントンでは、どんなにホームに人があふれていても、電車の中で人とくっつくほど間隔をつめたり、ドアのところで人をプレスして乗り込んだりすることはありません。乗るのをあきらめて次の電車を待ちます。日本人から見ると、もっと詰めれば乗れるのに、、、という感じです。パーソナルスペースを絶対に侵さない感じです。
9.その他、エスカレーターがよく止まっている、雨漏りする車両がある、ドアの空かない車両がある、夏なのに暖房が入っている車両がある、などなど、話のネタには事欠きません。
駐在もあと一か月になりました。これからも、メトロにはお世話になります。