続・DC弁理士ジャーナル

創英国際特許法律事務所からワシントンDCの法律事務所に
派遣された弁理士によるブログの続編です。
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最後は家族と
 私の駐在期間は、1月〜3月末です。とうとう最終日がやってきてしまいました。これからダレス国際空港に移動します。

駐在期間中は、いろんな人達にお世話になりました。駐在事務所の弁護士とその他の方々。駐在中の創英メンバー、日本でサポートをしてくれる創英メンバー。この3か月間で、今後の仕事の糧を得ただけでなく、生涯の思い出とも言える経験を得ることができました。ありがとうございました。

そして、いろいろと支えてくれた日本の家族。最初の2か月ちょっとはまったくの単身赴任状態でしたが、3月2週目から妻と子供たちがやってきてくれました。家族の合流により、駐在生活は一層楽しくなりました。

駐在事務所に家族を連れて行き、事務所全体を案内してもらい、またホワイトハウスの近くでランチを食べました。最高のピクニックでした。昨日は、一番お世話になった弁護士の自宅に招いてもらい、家族みんなでパーティーを楽しみました。そこに創英の駐在弁理士全員(なんと4人)がお邪魔し、パーティーメンバーの半数以上を占拠してしまいました。。大変楽しかったです。


今回得た経験をもとに、4月からまた日本でがんばります。アメリカ生活で得たパワーをこれからも維持・発展させ、仕事に生活に活かしていきます!最後は、桜が植えられた、池(Tidal Basin)のほとりを家族で散歩したときの写真です。
Tidal Basinのほとりで

ん?桜が見えませんか?仕方ないです、、まだ咲いてなかったのですから。そろそろ咲く頃でしょうか?桜レポートは、後の駐在員に任せます!
| 日常 | 19:47 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
所変われば品変わる?
 

下に示した写真の道具は、こちらに赴任してきた当初に滞在したホテルの朝食コーナーにあったものです。


この道具、何を作るものかご存知ですか?

 

これ、パンケーキを作る機械なのです。

写真中の左側にある小さなタンクから生地をカップにとって、下のプレートに流し込みます。

 

 

 

次に、上のプレートを閉じて、蓋をします。
そして、閉じた上のプレートが下になるように、上下反転させると、加熱がスタートします。


約3分待つと、パンケーキの出来上がりです。

 

 

 実は、奥に機械の使い方が書いてあったのですが、朝食を食べにいくと、上のプレートが開いた状態で、説明書きが見えませんでした。
 はじめは何の機械がさっぱり分からず、聞いたり、他の方が実際に作られているのをみて、やっと使い方がわかりました。
 
米国ならではの機械なのでしょうか。

| - | 23:33 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
Farewell

帰国の日が近づいてきました。もともと短い滞在期間でしたが、あっという間に終わった気がします。

駐在先の弁護士さん、スタッフの方々には大変お世話になりました。お別れはやはり寂しいものです。



最後の出勤を終え、駐在先の弁護士さん達と夕食へ。当日DCに到着したばかりの後任者も参加し、お別れパーティーと歓迎パーティーを兼ねた楽しい食事でした。


そして記念品として寄せ書きが書かれた本をいただきました。感無量です。駐在期間中に培った関係をこれからも大事にしていきたいと思います。

| - | 02:47 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
Library of Congress

 駐在先の弁護士の案内で、Library of Congressに行ってきました。「国会図書館」と日本語に置き換えると本がたくさんあるイメージですが、実際は、本だけでなく、TVのコメディーを録画したフィルム、楽譜や絵画なども収容されています。さらには、twitter上のつぶやきも全て収容しようとしているとか。すごいです。


 コンテンツもさることながら、建物そのものも見ごたえがあります。いたるところに飾られた彫刻がどれも非常に繊細に造られています。案内してくれた弁護士によれば、1890年代に建物が建て換えられているため、コンピューター等は一切使わずに、人の技と力のみでこれらの彫刻が造られているとのことです。全て人の手によるものだと聞くと、神々しくさえ見えてきます。すごいです。




 Library of Congressを後にし、近くにあるSupreme Court(最高裁判所)の前を横切りました。工事中のため建物の前面にシートがかかっていましたが、シート越しに見える姿も立派だなと思い、一応写真を1枚・・・と、よく見たら。。。



 

 シートに描かれた絵でした!これがアメリカンジョーク?それにしてもこのシート、Library of Congressに収容される価値がありそうな。すごいです。



| - | 06:09 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
Elephant Walk
 

 昨年12月にトライアル派遣として1ヶ月ワシントンDCに滞在しました。そして、2月から今度は3ヶ月赴任としてワシントンDCに駐在しています。
 私の赴任から3人体制となるため、私が入居するアパートを新しく借りています。
 このアパートは、先に駐在していた弁理士が情報を集め、それを元に先に駐在していたY弁理士がアパートを探し、契約に奔走してくれて準備してくれたものです。 
 私も
こちらについてからは、アパート内のインターネット環境を整えたり、生活用品を買出しにいったりと、新しいアパートの整備を行っていました。
 このときのことは、機会があれば、ブログにアップしたいと思います。

 

 さて、駐在も1ヶ月経ち駐在先の事務所にだいぶ慣れてきました。昨日(3月19日)、駐在先の事務所の弁護士の方に教えてもらった”Elephant Walk”というイベントを見にいってきました。




 
 サーカス団の一座が、ワシントンにきており、
その一行が夜のワシントンの通りを行進しているのです。

 なので、イベントの前のとおりに象があるくだけはなく、
下の写真のように、象以外のサーカス団メンバーも行進しています

 

  



 夜8時〜10時までの行進なので寒かったのですが、象の行進時刻近傍になると、かなり多くの人が集まっていました。

 昨年も行われたようですので、これからも行われるのではないでしょうか。機会があれば、ご覧ください。

| - | 05:29 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
DCのニュース2つ
 3月中旬になっても、最高気温10℃未満の日が多いワシントンDCです。
最近のニュースを2つご紹介します。

1.桜祭り
まだまだ寒いDCですが、春の訪れはもう間近です。100年前に寄贈された日本の桜が、今年も美しい花を咲かせてくれるようです。DC名物「桜祭り(National Cherry Blossom Festival)」は、20日から開かれます。26日から満開になるとの予想。もうすぐです!いろいろなイベントも予定されているようです。詳しくは、こちら

なお私、この3月末で帰国しますが、今年はアメリカと日本の両方で桜を楽しむことができそうです。贅沢な話です。

2.ワシントンモニュメント(修理状況)
約1年半前、2011年8月23日に地震が発生して以来(震源は隣りのバージニア州)、ワシントンモニュメントはずっと立ち入り禁止になっています。先日の新聞記事によれば、やっとこさ修理が始まるようです。
2013年3月8日 Express誌
千五百万ドルの予算が組まれ、足場の建設、ひび割れの補修、モルタルの塗り直し、補強工事などが行われるとのこと。まずは足場の組み立てに今後4、5ヶ月を要するとか。

約1年半前、塚原弁理士(ツカドン)のブログに綴られたうらみ?は今も晴れずにいます(笑) もちろん私も、駐在期間中、モニュメントの中に入ることはできませんでした。この調子だと、今後1年間くらいの間に駐在を予定している弁理士(10名くらい?)は、いずれも、モニュメントを遠くから眺めるだけになりそうです。
眺めている分には、「足場がない方がキレイ」と言えるかも。よし。自分はラッキー、と思うようにします!(写真は2013年2月撮影のもの)
Washington Monument
| 社会 | 02:30 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
澄み渡る空の下、下院委員会の傍聴に

駐在事務所には、特許弁護士だけでなく様々な弁護士がいます。たとえば、連邦議会(Congress)を相手に仕事をするA弁護士。彼が、下院(House)司法委員会の傍聴に連れて行ってくれました。今回傍聴できるのは、いわゆるパテント・トロールの対策法案を検討する委員会とのこと。会場はこちら、下院のRayburn Buildingです。議員会館みたいなものでしょうか。DCを象徴する議事堂(Capitol)の下院側、つまり南側に位置します。

 

入り口には何やら格好つけたポーズの銅像が。誰でしょう?知りません。たぶん、過去に下院に対して多大な貢献をした人なのでしょう。


 

傍聴には多数の人が訪れるため、1時間以上前に並んで入館しました。A弁護士が、広い会館の中、委員会が開かれる場所を探してくれます。以前、大手出版会社に勤務して議会の取材をしていただけあって、会館内を歩くのは慣れたものです。私は、まるでカルガモの子のようについて行くだけ

 

会場に入ると、下院議員(Representative)と、関係者と、傍聴する人々が入り混じってガヤガヤと立ち話をしています。傍聴者に対して、簡単な資料が配られました。今日は、トロールの被害にあっている6つの企業の証人が証言するようです。

証人として、シスコシステムズ、ジョンソン&ジョンソン、アドビ システムズ世界的に有名な企業の副社長クラスが来ています。

予定の時間が来ると、最初に議長の挨拶が行われ、下院議員による状況説明、続いて証人による証言が行われました。各社5分ずつの証言では、いかにトロールの被害を受けているか、そして、どれほどトロール対策を必要としているかが投げかけられました。詳しい内容までは理解できないのですが、うち1名は、ディスカバリーに要する莫大な費用のことを説明していました。ディスカバリー書類は何百、何千万枚にも及び、それらを積み上げるとワシントンモニュメントの高さをも超えるほどなのです、と。何も開発をしない、何も生産しない、何もモノを売らないにも関わらず彼ら企業を攻撃してくるトロール。これが社会で大問題になっていることを実感しました。

証言を聞いていた下院議員ですが、自らが選出された州の企業(地元企業)に対して積極的に質問を投げかけ、意見を聞きだしていました。下院議員の任期は2年であり、6年の上院議員に比べれば不安定な立場にあります。この辺り、ちょっとポーズ的なものもあるのかも知れません

この日の委員会の概要は、こちら 

 

さて傍聴も長引いてちょっと退屈になってきたなぁ〜というあたりで、会場を抜け出してランチに。下院のRayburn Building から出て、下院側からみる議事堂です。観光本には見られない、ちょっと珍しいアングルです。

 


ランチ後に事務所に戻ると、夕刻からは聖パトリックの日にちなんだパーティーが。どこからともなくやってきた、キルト(アイルランド民族衣装)に身を包んだバグパイプおじさんと一緒にハイチーズ。

私が片手に持つ飲み物は、アイリッシュウィスキーにホットコーヒーを注いで生クリームを乗せたものです。ちょっと甘いんですが、ウィスキーがダブルくらい入っていて結構な酒の味。こういうの、(大概無茶してた)大学時代を含め人生初です。周りの人に、「コレ飲んでるの!美味しいって思う?」と聞かれましたが、「なんか不思議な味です」と苦笑い気味に答えつつ、ゴクゴク飲みました。上の写真ではニコニコしていますが、この後、体調に異変をきたしました(苦笑)。とにもかくにも、いろいろあって楽しい一日でした!

| - | 01:00 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
雪降る中、口頭弁論に

 本日3月6日は、私、米国連邦巡回控訴裁判所(頭文字をとって「CAFC」と略されたりします)の口頭弁論を聞きに行く予定になっておりました。
しかし本日のDCは、天気予報によれば、かなりの吹雪とのこと。本当に天気が悪くなったら、CAFCが閉じることも考えられます。
朝起きてみたところ、「けっこう雪が降っている」感じの天気でした。でも吹雪とまではいきません。事務所の弁護士から連絡が入りました。「今日は雪のために事務所は休業になる。しかしCAFCは開いているようだ。行きたいなら行ってきては?」
どうやら、特許庁が閉庁したために、法律事務所も休業することになったようです。しかし『CAFCは開いている』。。。ほほう、裁判所、なかなかタフなもんだな。(と一瞬思ったのですが、後で聞いたところによると、遠方からの出廷者などを考慮して、多少のことでは閉じないようになっているとか。)

(ここで少々話が逸れますが、どうかお付き合いください)
自宅アパートを出る頃には、雪はかなり強くなってきており、これはもう「吹雪」と言ってよいレベルでした。エレベータの中で、7歳&6歳&4歳&3歳といった雰囲気の少年少女4人組と一緒になりました。一番ちっこいのが私に突然話しかけてきます。「おじさん、〇〇△▽!」
子供の英語なんて、はっきり言ってわかりまへん。こっちは大人がしゃべる英語でも苦労してるのに。困った私の口からは、「Good morning!」というフレーズが出てきました。話はまったく噛み合っていないはずですが、こちらのセリフは朝の基本あいさつ、王道フレーズです!金八先生並みのさわやかさ?です。すると4人のうちの何人かが、「Good morning!」と返してくれました。先ほどの一番ちっこいのが、それでもまだ私に何かを言ってきます。
そこで、一番上のお兄ちゃんが助けてくれました。「おい、知らない人にそんなに話しかけるな」と言ったのか、「おい、おじさんがかわいそうだから、もうやめてあげな」と言ったのかは、わかりません。心の中で「ありがとうお兄ちゃん。」と思いながら、私は「雪がけっこう降っているから気をつけるんだよ」と4人に向かって言いました。「そうだね、わかったよ!」というようなことを叫んで真っ先にエレベータを降りていく4人組。後で追いついたら、アパートの前で、キャッキャ言いながら雪合戦をしていました。はい、やはり私の発言は相手にされていませんでした(このとき小学校の担任の先生の気持ちがわかりました)。

あらかじめ誘い合わせていたもう一人の駐在弁理士と待ち合わせて、事務所に寄ることなく、直接ホワイトハウス方面に向かいました。CAFCは、ホワイトハウスから大して離れていないところ、そう、目と鼻の先にあります。
おーここか。ここらで一枚、記念撮影。
雪降る中のCAFC


中に入ると、もう一切、撮影は禁止されます。セキュリティチェックを受け、IDとしてパスポートを示し、無事入館。傍聴席に入ると、ほとんど満席になっています。アラ、記念撮影してる場合違ったんちゃう?自分で突っ込みながら、空いている席にかろうじて座り込みました。

口頭弁論では、上訴人(appellent)代理人と被上訴人(appellee)代理人とが、1回ずつ弁論を行います。彼らは周到に準備してきた意見を述べていくのですが、3人の判事は容赦なく割り込んできます。「その点、私の理解ではこうだが、正しいか?」「あなたはそう説明するが、実際にはこうではないのか?」
代理人に与えられた時間は限られており、返答にモタモタしてられません。ほとんどの代理人は、即答していました。それも、「Yes, you are right.」「That's correct.」といった具合に。答えにくい質問もあったようで、「Yes」「No」以外の返答で始まったときは、判事は即座に「そうじゃなくて、YesかNoかを聞いている」と指摘しておりました。日本の裁判ではどうなのか、私は詳しくありませんが、なかなかシビアな世界を見ました。

でもときに、判事は面白おかしい話を織り交ぜたりしていました。そんな時は傍聴席からも笑い声が。当事者も(笑う余裕がある場合には)笑っていました。

3つの法廷でのべ10以上の弁論が行われたでしょうか。特許関係(企業と特許庁、または企業同士)もあり、一般の民事訴訟もありました。10時から始まった口頭弁論はあっという間にお開きになりました。最後に、私が忘れたコートを取りに戻ったとき、人影少なくなった法定出口の脇で、弁護士と思われる男女(女性の方は最後の弁論を行っていた方でした)が、何やらヒソヒソと反省会をするように、立ち話をしていました。

そんなこんなで、今朝は、入館時の手続き、立派な造りの法廷、緊張感ある弁論、判事と当事者とのやり取り、等々…いろいろと新鮮な体験ができました。

帰りに寄った店で食べたハンバーガー、美味しかったです。駐在事務所はすぐ近くにあるのですが、寄ったところで閉まっているので、午後は自宅アパートに戻って仕事をすることにしました。アパート前にもう4人の姿はありません。おじさんの言うこと聞いてくれたのかな?違うだろなぁ…

| 特許 | 09:30 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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