続・DC弁理士ジャーナル

創英国際特許法律事務所からワシントンDCの法律事務所に
派遣された弁理士によるブログの続編です。
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Oral hearings

上村@DCです。

 

気づけば帰国直前となりました。そしてこのブログを全然更新していなかった、ということに気づき最後に…と書いています。

 

今回の駐在にて、CAFCにて実施されていた裁判をいくつか聴講しにいきました。昔も行った事があるのですが、その時は殆ど何を議論しているかわからなかったので、今回はリベンジです。CAFCはホワイトハウスの近くにあるのですが、最高裁判所と異なり一見普通のビルみたいなので、前回と同じく気づかずに通り過ぎてしまいそうになりました。

 

 

CAFCの中に入るためには割と厳しいセキュリティチェックがあります。ワイヤ(イヤフォンとか)が鞄に入っていたら突っ込まれたりと、ズボンの裾を上げて隠しているものはないか、など。3日ぐらい連続していったときは、顔を覚えられたのか少しゆるくなったのが印象的です。こういうこともあるんですね。

 

いくつかの案件は時間の都合で中身をまったく見ずに聴講することとなったせいか、そのうち1つは特許とは全く関係ない案件がありました。すべては聞き取れなかったのですが、離婚とか、結婚の定義とかが議論されていました。なぜ連邦裁判所で民法っぽいことを議論しているんだろうと米国弁護士に尋ねたところ、おそらく退役軍人の年金に関するものだろう、とのことでした。CAFCでは、知財の他に米国軍に関することも取り扱うようです。聴講するときにはちゃんと下調べが必要と反省した出来事です。ただ、以前行ったときよりは聞き取れたり、議論のポイントが理解できたりしたので個人的にはリベンジは一部成功かな、と思っています。

 

また、IPRのOral Hearingも聴講しにUSPTOへ行きました。IPRの場合、申請者側と権利者側の共に持ち時間が45分あるようです。CAFCでは控訴人側・被控訴人側がお互い15分ぐらいのようでしたので、中々長丁場になります。お互いパワーポイントなどを用いて対象特許の説明や無効理由などについて議論する形であり、CAFCで行われるargumentとはかなり異なるものでした。このように違うのをちゃんと知ることもできたのも米国に駐在したからだなぁ、と感じています。

 

 

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